今野緒雪「マリア様がみてる」シリーズの新刊「フレームオブマインド」読了。前作 「あなたを探しに」 で本編は寸止め状態。このタイミングで短編集の刊行は読者の焦燥感を煽る気もするが、蓋を開けてみたらオモロス。結構楽しめた。
「枯れ木に芽吹き」と「黄色い糸」は黄薔薇ネタ。というか、本編では出番の少なかった江利子さまが珍しく輝いてるエピソード。そして「光のつぼみ」では、可南子がストーキングを始めるに至るまでが描かれている。
上記三篇以外は、本編では描かれることがほとんどない、リリアンの一般生徒にスポットライトを当てている。
「四月のデジャブ」はシンクロニシティ、「温室の妖精」はミイラ盗りがミイラになる話。個人的には結構好きだったり。そして、「三つ葉のクローバー」と「不器用姫」は、本編ではあまり描かれることのない、姉妹制度の負の側面に光を当てたエピソード。せつねー。
それぞれの短編の「のりしろ」を担うエピソードでは、今回は珍しく蔦子さんメイン。読者としては、まさに「待ってました!」という感じだが、結果的には笙子ちゃんとの仲が特に進展するわけでもなかったり。読後、「前途は多難だけど、想いが叶うといいね・・・」と笙子ちゃんにエールを送りたくなった。
ところで、本書12ページ目の祐巳の 「でも、知らなかった。写真部って三年生もいるんだね」 に激しく同意。俺も(そして恐らく大多数の読者も)写真部員は蔦子さんと笙子ちゃんの2人だけかと思ってたよ・・・。
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