今野緒雪「マリア様がみてる マーガレットにリボン」

2008年04月02日 12:29 [books] [マリみて]

今野緒雪「マリア様がみてる マーガレットにリボン」を読んだ。本編で描かれていなかったサイドストーリーを書き下ろした短編集。

聖&景のイタリア旅行記「フィレンツェ煎餅を買いに」や、「青い傘の思い出」などは、多くの読者が待ち望んだであろうエピソードかと思う。個人的には、江利子の「ライバルがいいの」が一番好きだった。娘のネーミングが秀逸。

しかし、ほとんどのエピソードが寸止め状態で終わってるのが気になる。特に江利子や蓉子、そして蟹名静(!)のエピソードの続きが読みたくなったのは俺だけではないだろう。もし機会があれば、本書の続編を希望・・・。

ところで、あの意味深な「あとがき」を読む限りでは、祥子の卒業後も続く・・・と解釈していいのかな? 続くけどヒロインが変わる・・・という印象も無きにしも非ずだけど。出来れば裕巳たちの卒業まで書いていただきたいが、個人的には 「マリア様がみてる OVA ファンディスク」 で聖(の中の人)が言ってたように、蓉・江・聖のエピソードを 1年生の頃から書き始めていただけるとうれしいかも。

「仮面のメイドガイ」第一話「はじめましてだ、ご主人!」

2008年04月07日 12:00 [アニメ]

アニメ「仮面のメイドガイ」第一話「はじめましてだ、ご主人!」を観た。筋骨隆々の屈強な猛者が女子高生にご奉仕しまくるという、ありえない設定が秀逸。

メイド自体にあまり興味のない俺だが、ギャグ満載のこのアニメは予想外に楽しめた。原作コミックは未読だが、メイドガイ・コガラシ役の小山力也氏によるご奉仕は恐らくイメージ通りか、それ以上かと。

「おはようからおやすみまでキッチリご奉仕してやるから覚悟するがいい!」 とか、まさに24時間メイドするジャック・バウアーな破壊力。ゴイス~。

福盛田藍子「緑のリオ」

2008年04月08日 12:58 [コミック]

福盛田藍子「緑のリオ」を読んだ。地球侵略を企む宇宙人と、侵略を阻止すべく立ち上がった地球人との対決・・・というか、ユルイ日常が描かれている。

物語は、御堂柊が管理人を務める下宿屋「みどう堂」に、ヒロインのリオが宇宙船ごと墜落する場面から始まる。

ある日突然、宇宙人の美少女が空から降ってきて少年と出会う・・・というボーイ・ミーツ・ガールな萌えコミックや萌えアニメは珍しくないが、この「緑のリオ」はそれらとは一線を画している。少なくとも、恋愛要素は皆無。

リオと御堂柊との関係はむしろ、「ケロロ軍曹」におけるケロロと日向夏美との関係を彷彿とさせる。侵略するつもりが囚われの身となった哀れな宇宙人と、コキ使う地球人。健気に家事全般をこなすリオは、その外見に似合わず口調が「だ・である調」でオモロス。

みどう堂には御堂柊を含め、5人の住人が生活している。各エピソード毎にメインキャラが入れ替わり、6話目で新キャラが登場。しかし・・・、その第6話が最終話て。これからさらにオモロくなりそうだったのに。もったいないのう。

最初から全6話の予定だったのか、それとも大人の事情で終了したのかは謎だが、続きを読みたくなったのは俺だけではないだろう。作画もこなれてて上手いので、次回作が楽しみ。

尚、本書を購入した人は、表紙カバーをめくってみよう。

ナシーム・ニコラス・タレブ「まぐれ」

2008年04月14日 16:07 [books]

ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim Nicholas Taleb)の「まぐれ(Fooled by Ramdomness)」を読んだ。最近読んだ本の中で最も面白く、出会えたことに感謝したくなる一冊。

「投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」 という副題がついている本書は、金融市場や日常生活において偶然や運が果たしている隠れた役割と、人間の思考と感情との知られざる関係について書かれている。

人は投資で儲かると自分の実力だと思い込み、損をすると運が悪かったと思う傾向がある。投資に限らず、物事がうまくいくのもいかないのも、「たまたま」じゃねーの? というのが本書の主張。

とは言え、これだけでは誤解を招きかねないため、本書「はじめに」より以下を抜粋して掲載しておく。

この本で書いたのは「物事は私たちが思っているよりたまたまなんだ」ということで、「物事は全部たまたまなんだ」ではないということがなかなかわかってもらえない。

なぜわかってもらえないのかというと、

私たちの脳みそは確率が高いとか低いとかの話が簡単にわかるようにはできていない。すぐ「あるかないか」なんていう極端な話になってしまう。

投資に限らず、ビジネスでもスポーツでもエンタテイメントでもどんな分野でも構わないが、成功した人や会社やヒット商品などが世間で持て囃されるのはよくあることだ。そしてマスコミや評論家などが、その成功要因などをもっともらしく分析し、解説したりするのもよくある。そして、それらを有難がって拝聴してしまう俺ら。

しかし、成功者(?)へのインタビューやヒット商品の分析などを読んだり聴いたりすることに、果たして意味があるのか疑問を感じることもよくある。

例えば、テレ東の「カンブリア宮殿」とか観てると、実に様々な経営者が登場する。そして当然、社風も異なる。例えば同じ業種でも、飛び込み営業させている会社もあれば、させない会社もある。対照的な営業方針だが、もし双方の業績が良い場合、一体どちらが正しいのだろうか?

結局のところ、本書で述べられているポパーの「反証主義」によれば、白鳥がすべて白いとわかることは決してないのと同様、どちらも一時的に容認されるだけで、正しいと証明することは出来ない。この「反証主義」は本書でも重要な箇所なので、一読されることをオススメ。

また、本書は投資に興味がない人や学生にもオススメ。人によっては、本書を読むことで生きることが少し楽になるかもしれない。

もし読むべきか否か迷っているなら、とりあえず本書300ページ目の「偶然と人としての品格」だけでも読んでみるといいだろう。

昨年、世間では「品格」本がベストセラーになっていた。俺はそれらを読んだことはないので比較できないが、タレブの語る「品格」には大いに共感できる。真に「品格」が問われる局面は、物事がうまくいっている時ではなく、運命の酷い仕打ちで傷を負った時なのだ。

本書を読んで、勝手ながら著者タレブ氏に「ケロロ小隊のクルル曹長」のような印象を受けた。周囲に迎合せず、群れず、冷ややかな目で他人をバカにしてる嫌なヤツ・・・なんだけど、そのビターテイストな筆致の裏にある主張はすこぶる正しくて共感してしまう。カコイイ。

鈴木ジュリエッタ「カラクリオデット」(6)

2008年04月22日 13:39 [コミック]

鈴木ジュリエッタ「カラクリオデット」第6巻を読んだ。アンドロイドなヒロイン、オデットの物語も遂に・・・というか早くも最終巻。大好きな作品だったので、もっと読み続けたかったというのが正直なところ。

オデットをはじめ、どのキャラも魅力的だが、この第6巻では特にグレースが際立っていたように思う。

オデットやトラヴィスに比べて性能が劣り、尚且つ全身武器な彼女は、それ故に大きな欠落感を抱えている。普段、周りの人々と比較して、自分には何か大事なものが欠けているのではないか?と感じている人なら、思わず感情移入してしまうかもしれない。

元々はオデットも同様に周りとの差異を感じていたのだが、学校生活に慣れ、今ではすっかり馴染んでいる(ように見える)。それはそれで、とても幸せなことなんだけど。

オデット 学校にいると 時々 忘れてしまうんだ 自分が皆と違うって

そしてラストは、「感動のフィナーレ」w とりあえず、A子が一番の謎。一体何者?

尚、「あとがき」によると、作者自身が一番好きな男性キャラは、意外にも柚木村だったらしい。俺はてっきり、朝生やトラヴィスや「悪魔とドルチェ」のビュートのような高圧的で偉そうな男が好みなのかと思ってたよ。お疲れ様でした!

エクストリーム・聖火リレーに関する雑感。

2008年04月27日 14:33 [アニメ] [日記]

近頃、世間を賑わせているエクストリーム・聖火リレー。これを観ていて、何かに似てるなあ~と思っていたのだが、やっと思い出した。

「攻殻機動隊 S.A.C」第6話「模倣者は踊る」に似てるんだよ。

このエピソードでは、「笑い男」による警視総監暗殺予告に触発された自称犯人(模倣者)たちが、OB会会場に次々と現れ、警視総監を襲う。しかし、その模倣者たちはいずれも、互いに示し合わせたわけではなく、自主的に犯行に及んでいた。

社会現象に触発された人々が一斉に犯行に及ぶ・・・というこのオチに、観た当時は「そんなことありえるのかなあ~?」と一抹の疑問を感じていた。

実際、このエピソードの終盤にて、顛末に納得しかねる少佐が「これは一体どう説明をつければいい?」と荒巻に問う場面がある。

「劇とは、観客自体もその演出の一部に過ぎない」という荒巻の返答に、「答えになってないと思うけど」と冷たく言い放つ少佐。

しかし、今なら「ありえる!ってゆーか、今まさに起こってるよ!」と納得できる。あらためて、「攻殻機動隊 S.A.C」のリアルさに感服する今日この頃。

ところで、聖火ランナーの周囲を物々しくガッツリ陣形組んで走ってる映像を見ると、光学迷彩を着て併走してる少佐の姿が目に浮かぶ・・・のは俺だけ? 政治や国際情勢が絡むネタって攻殻向きだと思うので、もし3rd GIG があれば、そんなエピソードもアリかも。

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